ぎっくり腰

ぎっくり腰撃退、重い物を運んだり、無理な体勢で生じるぎっくり腰の方へ

ぎっくり腰について、運動時あるいは交時に腰部に痛みを感じる疾患の総称であり、原因としては腰椎、椎問板、椎間関節、靱帯、筋・筋膜の障害が想定されています。
急性腰痛症のなかで、ちょっとした体動で急に発症し、場合によっては激痛のため脂汗が出て、歩けなくなるような発作性の腰痛症を俗に「ぎっくり腰」と呼ばれます。多くの場合は腰椎における椎間関節内への滑膜の陥入であると考えられています。また、なかには椎間板ヘルニアの始まりのこともあれば、何らかの拍子に生じた筋肉,筋膜、靱帯の微小損傷のこともある。多くの場合,安静にしていれば2〜3日で激しい痛みは消え去ります。安静や鎮痛薬の使用でも緩解しない腰痛、除々に進行する腰痛,発熱を伴う腰痛などは,内臓疾患,悪性腫瘍,感染症などが疑われます。
急性腰痛(ぎっくり腰)の原因と対策について

急性腰痛とは、突然に腰に強い痛みが起こる状態です。一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれますが、これは病名ではありません。欧米では「魔女の一撃」とも言われるほど、激しい痛みが特徴です。
急性腰痛の原因

急性腰痛の原因は、以下のようなものがあります。
腰椎や椎間板の損傷:腰椎は5個の骨でできており、その間にはクッションの役割をする椎間板があります。腰に過度な負荷がかかると、腰椎や椎間板がずれたり、ひび割れたり、飛び出したりすることがあります。これによって神経が圧迫されて痛みが生じます。
筋肉や靭帯の損傷:腰を支える筋肉や靭帯は、急な動作や姿勢の変化によって引き伸ばされたり、断裂したりすることがあります。これによって炎症やけいれんが起こって痛みが生じます。
急性腰痛は、ちょっとした動作がきっかけで発症する

急性腰痛は、ちょっとした動作がきっかけで発症することが多いです。例えば、くしゃみをした時、顔を洗おうとして身体を曲げた時、中腰で荷物を持ち上げた時、何気なく振り返った時などです。20歳以下は少なく、加齢によって腰椎や椎間板などが変化してくる30歳以降は注意すべきです。また過去に急性腰痛を経験した人は再発しやすいです。
急性腰痛の対策

急性腰痛の対策は、以下のようなものがあります。
安静にする:急性腰痛が起こったら、無理をせずに安静にします。寝るときは硬めのマットレスや敷布団を使い、背中に枕やタオルを巻いて支えます。長時間同じ姿勢でいると筋肉がこわばるので、時々動かして血行を良くします。
冷やす:急性腰痛が起こった直後は、氷嚢や冷却ジェルなどで腰を冷やします。これによって血管が収縮し、炎症や出血を抑えることができます。15分から20分程度冷やしてから10分程度休みます。これを数回繰り返します。
温める:急性腰痛から2日以上経過したら、湿布や温湿布などで腰を温めます。これによって血管が拡張し、血流が増えて筋肉の弛緩や代謝の促進につながります。15分から20分程度温めてから10分程度休みます。これを数回繰り返します。
消炎鎮痛剤を服用する:急性腰痛がひどい場合は、医師の処方に従って消炎鎮痛剤を服用します。これによって痛みや炎症を和らげることができます。ただし、長期間の服用は副作用のリスクが高まるので注意が必要です。
運動療法を行う:急性腰痛が落ち着いてきたら、運動療法を行います。これによって筋力や柔軟性を回復させることができます。運動療法は、医師や理学療法士などの指導のもとで行います。無理をせずにゆっくりと行いましょう。
なかなか改善しない場合や、下半身にしびれや麻痺などの神経障害がある場合は注意が必要です。

急性腰痛は、1週間から4週間程度で自然に治ることが多いですが、なかなか改善しない場合や、下半身にしびれや麻痺などの神経障害がある場合は、椎間板ヘルニアなどの重篤な疾患が隠れている可能性があります。その場合は、早めに医師に相談してください。鍼灸治療を受けることで、痛みの症状を改善することができます。鍼灸治療は副作用も少なく安全です。
鍼灸治療を受ける:鍼灸治療は、体に鍼や灸をあてることで、血液や気の流れを整えて体のバランスを取り戻す治療法です。鍼灸治療にはYNSAという方法があります。YNSAは、頭皮にある特定の点に鍼を刺すことで、脳や身体機能に影響を与える方法です。YNSAを受けることで、ぎっくり腰の痛みや痺れを緩和し、自律神経の乱れなどが改善されることが報告されています。