自宅で簡単にできるかっさツボケア: 疲労解消と健康をサポートする東洋医学テクニック
YPくん: とむ先生、かっさって何ですか?気を流すってどういうことですか?
とむ先生: いい質問だね、YPくん!かっさは、特別な板のことで、体の気の流れを良くするために使うんだよ。気は体の中でエネルギーが流れる道を指すんだ。
YPくん: えっと、気の流れってどうやってわかるんですか?
とむ先生: 体には「経絡」という気の道があるんだ。これは体の中を流れるエネルギーの道で、経絡に沿ってかっさを使って優しく撫でることで、体の不調を改善したり、健康を保つことができるんだよ。
YPくん: どうしてかっさで撫でるのがいいんですか?
とむ先生: かっさで撫でることによって、経絡に沿ったエネルギーの流れがスムーズになるんだ。これが体の各部位にエネルギーを行き渡らせ、痛みやコリを和らげる効果があるんだよ。
YPくん: それはどんな感じでやるんですか?
とむ先生: まず、肌に優しく触れるようにして、かっさをゆっくり動かすんだ。このとき、強く押しすぎないことが大切だよ。痛みを感じたら、その力加減を少し調整してね。
YPくん: 実際にどの経絡をどう流すんですか?
とむ先生: 例えば、肺の経絡は腕の内側を通って親指の先に行くんだ。そこをかっさで優しくなぞることで、呼吸が楽になる効果が期待できるよ。他にも、足の裏から始まって体の中心を通る経絡もあって、それを流すと体全体のバランスを整える助けになるんだ。
YPくん: すごいですね!家でもできるんですか?
とむ先生: うん、できるよ。かっさは手軽に使えるから、毎日のセルフケアに取り入れてみて。毎日少しずつ続けることで、体の変化を感じることができるようになるよ。
YPくん: 家でやってみます!教えてくれてありがとう、とむ先生!
とむ先生: どういたしまして、YPくん!何かわからないことがあったらいつでも聞いてね。一緒に健康を維持しようね。
今回はかっさを使った気を流すセルフケアをお話します。
かっさを力を入れず触れるだけです。体に走る気のルートのお話です。軽くそのルートを触れてみて気のイメージを高めてみてください。
この気が通る道を経絡と言います。
経絡は多くあります。でもよく使う知られたものは14本です。
肺経(肺の経絡のことです。以下同じ) 大腸経 胃経 脾経 心経 小腸経 膀胱経 腎経 心包経 三焦経 胆経 肝経 任脈 督脈
の14本あります。そのほかにもあります。
肺経
『脇の前から少し上がって肩の少し下を通り腕の内側を降りていきます。そのまま降りて親指の先までたどり着く。』
大腸経
『人差し指から腕を上がって、肩の前から首の横側を上り、唇の横を通り唇の上を経由して反対の小鼻の横に到着します。』
胃経
『目(黒目)の下から顎に降りる。顎からほおの外側を通りこめかみに上がる。
次に顎から首をとおり鎖骨へ。そして鎖骨を肩の方に進んで鎖骨の2分の1のところまで進む。鎖骨2分の1(鎖骨中央)から下に降りて一番下の肋骨まで降りる。肋骨からおへそのライン(中心ライン)6cmぐらいまで寄る。股関節まで下に降り、太ももの付け根まで横に進みます。太ももの付け根から脚の前面を足の甲まで降りる。足首の前面から趾の人差し指で終わり』
脾経
『足親指から内くるぶしを通り、ふくらはぎ内側、太腿内側、股間まで上り、太腿の付け根まで横に。付け根から登って一番下の肋骨に当たったら肋骨の外側(脇のラインより少し内側)へ移って登って、肋骨の下で止まる。折り返して下に脇のラインをくだり、肋骨の一番下の少し手前で止まる』
心経
『脇の下から腕の内側を降りて、手のひらを通り、小指の先で止まる。』
小腸経
『小指の先から手の甲を通り、肩の後ろまで上がっていく。肩甲骨の真ん中に斜めに下がり(届かないですがイメージで)真上に登って肩まで、首に沿って登ったら、エラを通って頬に、折かえって耳穴の前で止まる。』
膀胱経
『目頭から登って、頭頂を越えて、背中をずっと降りて尾骶骨までかかとまで降りて外側を通り足小指で止まる』
腎経
『足の裏足親指の付け根の窪みから始まり内くるぶし下を通り、小円を描き、脚の内側の後ろを登っていく。太腿の付け根で、少し内側に入り、おへその少し外側を登り、胸でもう少し外側に移り、登っていき鎖骨で止まる。』
心包経
『胸の横から脇上を通り腕の前面に周り、腕の前面を降りて手掌中指の先で止まる。』
三焦経
『手甲の薬指から手の背面を上り、肩から首を登り耳の下から耳の後ろ耳の上耳の前まで周り少し上に上がって眉毛の尾っぽで止まる。』
胆経
『目尻から耳の下に斜めに、こめかみまで上り耳の上まで斜めに降りて、耳の周りを小さくぐるっと周って、首の上で折り返し円を描きながら目の上まで、折かえり、大きく円を描きながら首の横後ろまで。肩の後ろ側を通り脇の下で胴半分まで降り、肋骨最下より少し上まで斜めに下る。腰の後ろ側まで戻って骨盤の前まで出て、太腿の付け根まで降りる。太腿とふくらはぎの横を通り足首まで降りて、足薬指で止まる』
肝経
『足親指から始めて脚の内側をまっすぐ登って股関節を越えておへそから鎖骨の間の半分で止まる。』
任脈
『股間から登り、顎で止まる。』
督脈
『尾骶骨から背骨を登り、頭頂を通り、額の髪の生え際で止まる。』
気になるところ、ゆっくり左右、往復2回程度、朝と晩に流れに触れてみましょう。少しずつ良い変化を感じれると思います。